連載【メンタルリスクと中国】うつとアルコール編(5)―佐野秀典(MD.ネット代表取締役社長)
アルコール依存症を決定づける要素が「身体依存」であることは前回で御了解いただけたと思う。そこで今回は、その身体依存が形成された証拠ともいえる「離脱症状(禁断症状)」について述べてみたい。
依存と呼ばれる事態のうち、精神依存は「薬物探索行動」(前回参照)がみられることでそうと診断されるが、一方の身体依存は、アルコール離脱症状の出現をもって診断される。アルコール離脱症状は禁酒や断酒によって血中アルコール濃度が低下した場合に出現するが、これには<1>自律神経症状<2>情動障害<3>意識障害<4>幻覚症状という4つの階層がある。
<1>自律神経症状
離脱症状としてまず初めに出現するのが、交感神経系の興奮という自律神経症状である。動悸、手指振戦(手指のふるえ)、呼吸数の増加、発汗として現れる。これらは飲酒中断か飲酒量の減少から間もなくして起こり、およそ2日間続く。しかしその症状は、再飲酒によってすぐに改善する。飲むと手のふるえがピタッと止まるという話はよく耳にするが、これはウソでも誇張でもなく、本当のことなのである。
また飲酒中断直後から48時間くらいの間に、けいれん発作が起こることがある。私たちがアルコール依存症と推測される患者に対して、飲酒をやめずに受診してくださいというのはそのためだ...
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(引用 yahooニュース)
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